高鹿真杉の介護よもやま話 「年の瀬」 第234回(2021年12月掲載)
2021年12月29日あと少しで今年も終わる。年の瀬ということばがある。ずっと「年の背」と思っていた。年を越すから、背中を超える感じで、背中の「背」。私としてはこっちの方がしっくりする。
辞書で引くと、年末、歳末、年の暮れなど。つまり、1年の終わりを指す。
12月を師走という。先生も走ると言って、年末は慌ただしい事を表している。何をするでもないのにやることがたくさんある。いつもと同じに時が過ぎているのに何故12月だけはいつも慌ただしい。この慌ただしさから、川に水が流れている様子をあらわし、「年の瀬」と表現したという説もある。
今年はコロナに始まり、ほとんどをコロナの話題で過ごしたように思う。2020年に始まったコロナ禍。弊社の20周年記念イベントも見送り、今年こそはと期待したが叶わなかった。やっといくらか収束したようにみえたが、新種のオミクロン株が出現し、気の抜けない日々がまた続く。
1年間、なにができたのだろう。あっという間に過ぎてしまった。今年は特に何もしなかった。できなかった。「集まることができない」ということは、いろんな物を「失う」ことでもあるようだ。
新しい年は、みんなで楽しい事ができるようにと祈っている。