<事業所概要>
名称:サロンド鹿鳴館
類型:地域密着型デイサービス
定員:36名
事業主体:ビッグウェイブ
所在地:神奈川県横浜市緑区
くもん学習療法を取り入れている「サロンド鹿鳴館」は、認知症予防や介護予防に特化した地域密着型のデイサービスだ。
同施設は2013年に空き店舗を活用して開業。翌年には横浜市総合事業における通所型サービスBを実施。高齢者向けの情報提供サロン事業などを行うNPO法人笑顔も設立した。施設名を付ける際「明治時代の社交場である鹿鳴館を思い浮かべた」と、施設を運営するビッグウェイブの髙鹿真杉社長は話す。利用者同士が交流できるよう、日々多様なプログラムを提供するのが同施設の特徴だ。コロナ禍で影響を受けたが、現在稼働率は80%まで回復。要支援1~2の利用者が多く、午前と午後の2部制で各18名を受け入れている。
くもん学習療法とは読み書き・計算・コミュニケーションなどにより、脳の活性化を促し、認知症の予防や改善を図るプログラムだ。「『学習』という名前が付いているが、学力を身に付けるための勉強とは全く考え方が異なる」(髙鹿理事長)。実際に、要介護度3から1に改善した利用者もいるという。
人気のプログラムである「論語音読」では、講師に合わせて利用者全員で音読。ほかにも落語家による喜劇講演などさまざまな人が出入りする活気のある環境だ。講師はボランテ
ィアで、ボランティア同士の紹介や利用者からの紹介などでつながりを増やしている。
「今後、デイの活性化のために、さらにイベントを増やしていきたい」(髙鹿社長)