高鹿真杉の介護よもやま話 「元気なときから介護予防」 第235回(2022年1月号掲載)
2022年03月06日介護保険申請をしませんか?サロンド鹿鳴館に来る方に誘う。「まだまだ介護保険は使いたくない。」「もう少し頑張れるので必要ない」ほとんどの人がそう言う。確かに「介護」はまだ必要なさそうだ。しかし、いつ介護が必要になるか。できるだけそんな時期は遅い方が良い。そんなつもりで介護を考えてみよう。
未病、フレイルなどいろんな呼び方をするが、とにかく介護が必要になる時期をできるだけ先延ばしする。それが介護予防の考え方。
介護保険に予防の考え方ができたのが15年前。「要支援」という区分ができた。これがなかなか不可解で使いにくい。しかし、できるだけ上手く活用して、楽しく生活をしてみてはいかがだろうか。堅苦しい言葉に思えるが、自分の体をもう一度見直してみるいい機会にしてもらいたい。
認知症予防の脳トレ。コグニサイズなど今話題の脳トレプログラムがたくさんある。これは良く知っていると思う。他に大切なのは栄養と、お口の健康。ついおろそかにしてしまう。自分の事は後回し。でもしっかり食べる事。健康に直結する。
そして、忘れてならないのが「社会参加」。外に出て、たくさんの人と会うこと。コロナ禍で自治会や老人会の会合が中止、家に閉じこもった結果、体力がなくなったという人も多い。その結果、転倒、骨折で寝たきりになる。入院が必要になり、介護を受ける事になる。できるだけ外に出て、楽しみを見つけて欲しい。地域の人に集まって欲しいと集いの場が開かれる。感染症対策も皆で一緒に考えていきたい。たくさん笑って、動いて、免疫力を上げて楽しく過ごしていこう。