YOMOYAMA STORY介護よもやま話のご案内

高鹿真杉の介護よもやま話 「毎日頑張っている目に注意!」 第243回(2022年9月掲載)

スマホやPCなど、毎日の仕事では欠かせない業務。瞬きをする回数が減ってくると乾燥してショボショボする。加齢と共に乾燥も進み、角膜を保護する涙も減ってくるらしい。

関節痛などに効果があるという「コンドロイチン」、これが目を守ってくれる成分だという。最近は目薬にも使用されている。スマホやPCの利用が増えたり、加齢によって涙が減って乾燥が進んだりすると角膜が保護できなくなる。乾燥が進むと炎症が起こってくる。眼精疲労も進み、頭痛や肩こりの原因にもなってくる。コンドロイチンは角膜保護作用を持っているそうだ。角膜のバリアや涙の膜が壊れて保護できない時、コンドロイチンが根本原因をブロック、角膜のダメージを修復する。デジタル機器は日々進化している。携帯電話がスマホになり、毎日画面を見る回数も増加している。目の乾燥をによるダメージを抑え、角膜を保護し、外からの刺激から守り、目の乾きも防ぐ効果も発揮できる。

薬局に並ぶ沢山の目薬。その中から自分に合う目薬を探すのも大変、でもしっかりと比べてみることが大切。成分もいろいり、高価な物がいいというわけではない。自分の症状にあった成分を探してみよう。薬剤師と相談してみてほしい。また、年齢によっても変化する。乾燥や疲れ目が気になった頃から、だんだんかすんできたり、ショボショボしてきたりする。複数の目薬も使用できる。5分以上間をあけてから別の目薬をさすように注意して欲しい。

高鹿真杉の介護よもやま話 「足を緩めてリラックス」 第242回(2022年8月掲載)

帰宅して玄関で靴を脱ぐと、ホッとする。仕事用のパンプスは、履きやすいものを選んでいるが、やっぱり疲れる。訪問が重なり、歩く距離が多いといっそうキツいなと思う。靴を脱ぎ、靴下を脱ぐ。靴の中で足先が固まっていて、なかなかほぐれてこない。締め付けていたものがなくなったのに指先は、ぎゅっと詰め込まれて固まっている。しみじみと「酷使しているんだな~」と思う。浮腫みやすく、冷えやすいふくらはぎ。足先からふくらはぎの浮腫をとってみよう。

踵をつけてまっすぐ立つ。O脚で膝が付かない場合はなるべく内側に引き寄せる。力を入れるだけでぽかぽかしてくる。両方の踵をつけて背伸びをするように上げる。ゆっくりと下げる。もう一度しっかりと踵をあげる。10回程度やってみる。そのあと、床に座り足裏マッサージ。足の裏全体を軽くたたく。くっついた指の間を1本ずつ離す。指を前後に回す。そして手をパーにして、それぞれの足の指の間に手の指をいれる。手をグーにして握る。固まった足は、心地よい痛みがある。なかにはかなり痛い人もいるかもしれない。

帰宅後は、簡単にできるちょっとしたお手入れをして、1日頑張った足を労ってみよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「ヘアケアもお顔とおなじように」 第241回(2022年7月掲載)

7月になってから、うっとうしい毎日が続く。湿気が多く、梅雨がまた戻って来た。こんな時期は体も何となくだるく感じる。髪型もしっくりいかなくて、さらに気分がよくない。

パサついたり、うねったり、ボリュームがダウンして、なにかと悩みが多い。朝頑張ってセットしても、あいにくの雨、すっかりうねり髪。

「髪は女の命」なんていう。髪をカットすると、「何かあったの?」失恋したり、何か失敗したり。そんな時に髪型を変えたりする。

髪も年齢とともに変わっていく。お肌はしっかりとケアをしているのに、髪のケアまでは気にしていない。毎日のケアを見直してみよう。

頭皮のケアも毎日のルーティンに入れよう。爪を立てず、手を熊手のようにして指で優しくマッサージ。頭皮を柔らかくしてからシャンプーする。シャンプーは手で泡立ててから頭皮にのせる。直接シャンプーを乗せて泡立てると頭皮をゴシゴシこすってしまう。泡立てたシャンプーを頭皮にのせる。この時も頭皮を刺激しないのが大切。

自然乾燥はNG。やっぱり頭皮に注目。頭皮が生乾きだと臭いの原因になる。タオルドライして早目にドライヤーを掛ける。パサつく髪にはオイルを馴染ませて。

パサつきやうねりを髪の毛の痛みのせいにしがち。でも頭皮環境を整えることでかなり改善する。また、頭皮も日焼けをする。外出するときは紫外線対策もしっかりとして出かけよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「フレイル予防は若いうちから」 第240回(2022年6月掲載)

「フレイル」という言葉を知っているだろうか。今、国を挙げての取組が行われている重要な問題。すぐに予防対策を考えてほしい。老年症候群といい、虚弱を意味する。厚労省によると、「年を取って身体や心の働き、社会的な繋がりが弱くなった状態」とされ、健康な状態と、要介護状態との中間とされる。

これは高齢者だけの問題だろうか。中高年が、「まだまだ年じゃない」と軽く考えるにはあまりに危険だ。フレイルを放置しておくとその先には養介護になる可能性が高くなっている。少しでも早く気付くこと、対策を考えることが大切になる。少しでも若い頃からフレイルの前段階のプレフレイルに気付き、生活習慣を考える事が重要だ。適切に対応すれば、健康を取り戻し、回復可能である。健康寿命を延ばすことに繋がる。

フレイルは一つだけではとどまらず、身体中で起こる。大きく運動機能と脳機能に分類される。運動機能は加齢により自然に筋力や筋肉量が減り、筋力フレイルが起こる。筋力低下により代謝が低下、エネルギー消費が減り、内分泌フレイルが発生。加齢に伴い免疫低下、様々な病気を引き起こし、重症化に繋がる。

脳機能は35歳以降、毎日10万個もの脳細胞が死滅する。残った脳細胞も萎縮し、機能低下を起こし「脳フレイル」が起こる。家に引きこもりがちになり、社会的フレイルを引き起こす。

「まだまだ」はいったん忘れて、自分の身体を考えてあげてみよう。少しでも早く対応する事で、これからの生活が活き活きと過ごせるようになる。

高鹿真杉の介護よもやま話 「医薬品販売の表示」 第239回(2022年5月掲載)

小さい頃は、けがをしたり、風邪を引いたりすると、薬屋さんへ行ってお店の人に相談して薬を選んでもらった。そんなに広いわけでもなく、カウンターやショーケースにいろんな薬があった。その中からお店の人、薬剤師なのだろう、選んでもらった薬を買ってきた。

最近はドラッグストアの売り場の棚に、沢山の薬が並んでいる。その中からどうやって選べばいいか迷ってしまう。やっぱりドラッグストアでも薬剤師がいるはず。聞いてみるのもいいだろう。

パッケージを見ると、第1類医薬品、第2類、第3類などとかいてある。医薬品にはリスク区分毎に表示をするように決まっているという。自分で買うときにはよく確認して注意が必要だ。

第1類医薬品は副作用、相互作用などの項目で、安全性上特に注意を要するもの。第2類医薬品は副作用、相互作用などの項目で、安全性上注意を要するもの。指定第2医薬品は第2類医薬品の内、特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの。第3類医薬品、副作用などの項目で、第1類医薬品、及び第2類医薬品以外の一般医薬品。

薬はどんなものであっても注意を要するもののようだ。医師から処方を受けている時は更に注意が必要だ。

高鹿真杉の介護よもやま話 「ビタミンCのお話し」 第238回(2022年4月掲載)

桜の花はもう散ってしまったが、沢山の花がいっせいに開いたようだ。なしの花も満開である。急に温かく、むしろ暑い日が続く。いっせいに日差しが強くなってくる季節。気になるのが紫外線。お日さまはありがたいが、シミになるのが気にかかる。

そんな時にビタミンCが活躍する。と良く言われる。今はやりの美白効果、シミ対策などでこのビタミンCのお話しを良く聞く。はたしてビタミンCっていったいなんなの?と考えてみた。

様々な美肌効果。アンチエイジングには強い味方。過剰な皮脂分泌を抑えて酸化を防ぐ。お肌の引き締め、毛穴を目立たなくしてくれる。その上、ストレスと戦う力をサポート。免疫作用にも役立つ。以外と知っているようで知らないこともある。

緑黄色野菜やジャガイモ、イチゴ・レモンなどの果物を意識して食べるといい。ただし、身体の中にためることができない厄介者。余った分は捨てられる。駒前に取る事がおすすめ。でも普段の食事でしっかり取れるかというと実はなかなか取れていない。どうしても不足しがちだし、ストレスや紫外線、環境汚染の影響でせっかく摂ったビタミンCも消費が激しい。ストレスの多い今、摂っても大切な栄養素だ。サプリメントで補うのもいいだろう。

化粧品に背後されていつが、そのままの状態だと不安定で壊れやすい。化粧品会社で研究開発されている。ビタミンC誘導体を配合しているものがあった。ビタミンCを安定させ、角質層に浸透しやすくしたものだ。

優れた効果のあるビタミンC、いろいりと工夫しながら自分のために活用して見るといい。

高鹿真杉の介護よもやま話 「気が付かないうちに口呼吸」 第237回(2022年3月掲載)

マスクが手放せない毎日、無意識に「口呼吸」になっていないだろうか。口で呼吸をしていると、マスクをしていても風邪を引きやすくなる可能性がある。呼吸は基本的に鼻でする。口で呼吸をすると風邪やインフルエンザに罹りやすくなる。さらに口が乾燥することで虫歯や歯周病の原因になるプラークが増えてしまう。自分で気が付かないうちに口で呼吸していることが多い。唇が荒れる、喉がヒリヒリするなどの症状がある場合は口呼吸をしている可能性がある。

舌の位置を確認してみよう。口を閉じて舌が前歯の裏にある、あるいはどこにも当たっていないなら口呼吸に菜っているかもしれない。舌は上あごのくぼんだ部分に全体がピッタリ付いているのが正しい位置だそうだ。舌の筋肉が衰えて下がってしまうと口の周りの筋肉が下を支えられない。口を空いた状態になる。マスクで息苦しさを感じ、つい口で呼吸する。マスクとって顔のたるみに驚く。話す事が減っている今、そんな影響もあるのだろう。顔の筋肉も衰えている。

鼻は吸い込んだ空気を綺麗にするフィルターとしての機能がある。鼻毛や鼻の粘膜で花粉、ウイルスなどの異物をとっている。また、空気の加湿機能もある。冬の冷たい空気をそのまま肺に取り込まないようにしている。口呼吸は身体の冷えにも関係がありそうだ。スポーツをしている時や、階段を上がったり、小走りになって口で呼吸をしてしまう。一時的な口呼吸は問題ないとして、できるだけ呼吸は鼻でするように気を付けよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「高血圧はリスクがいっぱい」 第236回(2022年2月掲載)

冬になると血圧が高くなる。万病のもとと言われる高血圧。一度薬を飲み始めると一生飲まないと言われてきた。生活習慣を改善することで高血圧も改善する。
なぜ高血圧が「万病のもと」なのだろうか。高血圧には多くの病気のリスクがある。健常者と比べ高くなっている。脳梗塞、脳出血は3.3倍以上。腎不全で1.9倍以上、緑内障は10.5倍。心疾患では8倍にもなる。骨粗鬆症も1.16倍以上。血圧を維持する事が健康に過ごす事にはとても大切であることがわかる。
更年期以降の女性は特に注意が必要。女性ホルモンのエストロゲンは血管の収縮や老化を防いで血圧を下げる働きがある。女性にとって更年期は危険がいっぱいだ。急激に減少したエストロゲンで男性以上に高血圧のリスクが高まる。この時期に脳梗塞や、脳出血を起こす人が多く見られるのはそのためだ。
また、エストロゲンには血管のほか腎臓内の内皮細胞を丈夫にする働きもある。エストロゲンが低下することで腎機能が低下し、血液中の塩分濃度が増加、それを一定に保とうとして血液量が増え、更に血圧が上がる。ダブルでリスクが高くなる。
血管も細胞の一つ。新陳代謝で日々生まれ変わっている。日々の生活習慣などを改善することで「硬くなった血管」「狭くなった血管」をリセットできる。
運動、食生活などをもう一度よく見直して、血管にも注意をしていこう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「元気なときから介護予防」 第235回(2022年1月号掲載)

介護保険申請をしませんか?サロンド鹿鳴館に来る方に誘う。「まだまだ介護保険は使いたくない。」「もう少し頑張れるので必要ない」ほとんどの人がそう言う。確かに「介護」はまだ必要なさそうだ。しかし、いつ介護が必要になるか。できるだけそんな時期は遅い方が良い。そんなつもりで介護を考えてみよう。
未病、フレイルなどいろんな呼び方をするが、とにかく介護が必要になる時期をできるだけ先延ばしする。それが介護予防の考え方。
介護保険に予防の考え方ができたのが15年前。「要支援」という区分ができた。これがなかなか不可解で使いにくい。しかし、できるだけ上手く活用して、楽しく生活をしてみてはいかがだろうか。堅苦しい言葉に思えるが、自分の体をもう一度見直してみるいい機会にしてもらいたい。
認知症予防の脳トレ。コグニサイズなど今話題の脳トレプログラムがたくさんある。これは良く知っていると思う。他に大切なのは栄養と、お口の健康。ついおろそかにしてしまう。自分の事は後回し。でもしっかり食べる事。健康に直結する。
そして、忘れてならないのが「社会参加」。外に出て、たくさんの人と会うこと。コロナ禍で自治会や老人会の会合が中止、家に閉じこもった結果、体力がなくなったという人も多い。その結果、転倒、骨折で寝たきりになる。入院が必要になり、介護を受ける事になる。できるだけ外に出て、楽しみを見つけて欲しい。地域の人に集まって欲しいと集いの場が開かれる。感染症対策も皆で一緒に考えていきたい。たくさん笑って、動いて、免疫力を上げて楽しく過ごしていこう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「年の瀬」 第234回(2021年12月掲載)

あと少しで今年も終わる。年の瀬ということばがある。ずっと「年の背」と思っていた。年を越すから、背中を超える感じで、背中の「背」。私としてはこっちの方がしっくりする。

辞書で引くと、年末、歳末、年の暮れなど。つまり、1年の終わりを指す。

12月を師走という。先生も走ると言って、年末は慌ただしい事を表している。何をするでもないのにやることがたくさんある。いつもと同じに時が過ぎているのに何故12月だけはいつも慌ただしい。この慌ただしさから、川に水が流れている様子をあらわし、「年の瀬」と表現したという説もある。

今年はコロナに始まり、ほとんどをコロナの話題で過ごしたように思う。2020年に始まったコロナ禍。弊社の20周年記念イベントも見送り、今年こそはと期待したが叶わなかった。やっといくらか収束したようにみえたが、新種のオミクロン株が出現し、気の抜けない日々がまた続く。

1年間、なにができたのだろう。あっという間に過ぎてしまった。今年は特に何もしなかった。できなかった。「集まることができない」ということは、いろんな物を「失う」ことでもあるようだ。

新しい年は、みんなで楽しい事ができるようにと祈っている。

高鹿真杉の介護よもやま話 「手肌も若返り」 第233回(2021年11月掲載)

あと1ヶ月半、今年も暮れに近くなってきた。朝晩の冷え込みが強くなってきた。空気の乾燥もそろそろ気になってくる。コロナ感染症も一段落か。街が賑わいを取り戻している。今年一年、どれだけ手を洗っただろう。おそらく今年と言わず、去年から続いているはずだ。手洗いの後は、アルコール消毒。街のなか、どのお店や、施設に行っても入口にある物、アルコール消毒液やジェルボトル。さりげなく手を見ると、カサカサ、ボロボロになっている。手も顔のようにお手入れをしないといけない。
手を見せるのが恥ずかしいと思う事はないだろうか。手も老化する。毎日使っている手は、日常生活でとても酷使されている。実は手は皮脂膜が少なく、表面を脂でコーティングする力が弱い。乾燥しやすく、荒れやすい。
体の中で最も早く老化が始まるという手。心臓から遠く、血液が届きにくい。つまり、栄養や酸素も届きにくい。また、老廃物の回収も遅れる。角質が溜まりやすく、くすみやしわ、乾燥が起こる。
年だからと諦めず、お手入れをして欲しい。
手を洗った後は、こまめにハンドクリームを塗り、同時にマッサージをする。指先だけでなく、手の甲もしっかりと動かし、マッサージすることが大切。手の血流を促す。食事でアマニ油や、エゴマ油などの良質な油を摂る事もおすすめ。
手肌に透明感が戻って来る。乾燥した冬もちょっとした気遣いで乗り切っていきたい。

高鹿真杉の介護よもやま話 「おいしいごはんがたべたい!!」 第232回(2021年10月掲載)

日本人はやっぱりお米、おいしいご飯がいい。手軽に食べられるパンもいいが、やっぱりお米、日本人の体にはこちらのしっくりくる。
田んぼには刈り取られた稲が干されていた。コロナで慌ただしく過ぎた夏、もう秋なんだな、と思わず驚いた。もうすぐ市場には新米が出るころ。なんとなく楽しみになる。
ひとむかし前は「お米といえば魚沼産コシヒカリ」。もっちりとした粘りっけのある食感が大人気だった。最近は沢山の銘柄米が登場。あっさりとしたお米も意外と美味しいことに気付く。
お米を買うときには袋の表示に注目してみよう。そのお米の自己紹介が記載してある。これからよく見ることになる「新米」表示。収獲された年の秋から年末までに梱包されたもののみに表示。1月を過ぎれば、表示がない方が鮮度が良い場合もあるのでチェック。「精米年月日」と一緒に確認するといい。最近は販売責任者にくわえ、生産者情報も記載してあることもある。どんな人が作ったかを知るのも楽しい。袋に空いた小窓から中のお米もチェック。透明感があるほうがよい。古くなると濁った白色になる。
毎日食べるには考えてしまう高価な銘柄米も最近は小袋で少量がかえる。お試しサイズが良い。新米シーズン、1~2キロの少量サイズでいろんなお米を試して見るのも楽しい。食欲の秋、九州から「新米前線」が北上する。

高鹿真杉の介護よもやま話 「骨のことをかんがえる」 第231回(2021年9月掲載)

運動不足が続くと骨が衰えてくる。骨が衰えると病気になりやすい。身体の中心で柱のように身体を支える骨。硬い骨は重要な物をしまっておく金庫のような役割も果たしているそうだ。骨が衰えると免疫力にも影響がある。
新陳代謝を繰り返し常に新しく作り直されている。壊れる、作る、を繰り返す。歩くだけでも小さなヒビが入る。そして修復する。新しい物を作るために必要な事。
また、骨は筋肉にもかかわる。骨が衰えると筋肉も衰えやすくなる。運動不足など活力低下が続くと風邪から肺炎になりやすくなり、重度の病気にかかりやすくなる。
介護が必要になった原因でみると、認知症、脳研肝疾患に続き、転倒、骨折、関節疾患など骨や筋肉に関わる病気が4位から6位までとなる。筋力が低下する。つまづく、転倒しやすくなる。骨折しやすくなる。骨が弱ることで始まる負のスパイラルとなる。これを断ちきる方法の一つが運動。年齢とともに低下する骨密度も、骨の質も速度を緩めることはできる。
歩くだけでも骨には十分な負荷を掛けることができる。激しい運動でなくても大丈夫。1日8千歩を目指そう。1日家の中で過ごすのは骨によくない。
食事も大切。しっかりと栄養を摂って、骨を強くする。骨の健康を保つことは全身の健康にもつながる。踵落としも簡単にできる骨のための運動。今できることからでいいので実行してみよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「ペットボトル症候群」 第230回(2021年8月掲載)

言葉の通り、ペットボトルに入った清涼飲料水や炭酸水を過剰に摂取したために起こる病気のこと。熱中症対策で水分をこまめにとるようにどこでも言っている。まして、熱中症の初期症状は、コロナ感染症の症状と類似しているため、医療機関を困らせている。熱中症は7月~8月に多く発生する。昨年、熱中症の救急搬送は前の年の1.2倍。こまめに水分補給をすること。喉が渇く前に、積極的に水分を摂って欲しい。熱中症の対策は「暑いところを避ける」「こまめな水分補給」「暑さに負けない体力づくり」の3点に分けられる。
人間の体の大半は水でできている。生きて行くには絶対に必要な水。体内の水分量の5%を失うと頭痛等の症状が、10%を失うと筋肉のけいれんや循環不全などの症状が起こり、20%を失うと死に至ることもある。水分がなくなることが、どれほど危険かがわかる。外出時や運動の際はもちろん、起床時、入浴後にコップ1杯の水分を心がけよう。
スポーツドリンクや経口補水液も汗をかいた時は手軽でよい。しかし、多量に摂取するといけない。ペットボトル症候群は、スポーツドリンクや甘いジュース、清涼飲料水、炭酸水など糖分を多く含む飲料を沢山飲んだことで起こる病気。正式名称は「ソフトドリンクケトーシス」。症状は喉の渇き、尿量が多くなる、体重減少、倦怠感、イライラ感と言った兆候。目立った自覚症状がないのに、突然意識がなくなる事がある。
甘い清涼飲料水は500mlで約30~50g、スポーツドリンクで20~30g以上コーラは50g以上とも言われている。

高鹿真杉の介護よもやま話 「見る力を守る」 第229回(2021年7月掲載)

急いで外に出ると、太陽の光がとてもまぶしくて思わず目を覆う。5年位前からなんとなく見えづらくなった。もやっとした様子が続くので眼科を受診した。白内障だった。高齢者の多くが白内障手術を受けている。とっても良く見える、期待したほどでなかった。と感想はまちまち。それぞれの目の状態もあるし、個人差もある。また、年齢も大きく関わっているらしい。
目のレンズが曇ってしまうのが白内障。目の老化が原因だ。そう、「目」も老化する。大抵は40歳ころから自覚しはじめる。45歳くらいで老眼鏡のお世話になる。パソコンやスマホが欠かせない現代では、さらに目を酷使することになり、眼精疲労に悩むことが多くなる。疲れについてアンケートをみると、ほとんど全ての人が目の疲れを感じている。
見たり、読んだり書いたりと目の大切な機能が集中しているのが黄斑部で、老化にはブルーライトによる視細胞の酸化が大きく関わっている。太陽光にも含まれるが、スマホの画面からも確認出来る。
クッキリとした視力を保つために必要なルテイン、ゼキサンチン。見る力を守る色素で天然のサングラスと言われている。網膜に多く存在する。ルテインはほうれんそう、ブロッコリー、とうもろこし、そばにも多く含まれる。またゼアキサンチンはレバー、卵黄、とうもろこし、ブロッコリー。目のために、食事にも注意が必要だ。
見る力を維持するために、目薬も活用。真夏の太陽からも守ってあげよう。

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