YOMOYAMA STORY介護よもやま話のご案内

高鹿真杉の介護よもやま話 「職業講話」 第249回(2023年3月掲載)

職業講話の講師として中山中学校に行ってきた。キャリア教育の実践ということで、文科省のカリキュラムとなっている。2年生が1月には職場体験で、現場で体験することになっている。1年生はその前に、仕事についての話を聞く。
サロンド鹿鳴館にも1月に2名の男子生徒が来て、利用者さんとのふれあいを経験した。
コロナで暫くは中止されてきたが、今年は授業が再開された。30分の短い時間で仕事について話す事は難しい。興味を持ってもらえる内容を考えないといけない。特に、中学生が飽きないようにと考えた。介護という分野は特に広く、複雑。自立支援の視点から考えて、コググニサイズを一緒にやることにした。
指導者の加藤先生と一緒に、サロンド鹿鳴館で人気のコグニサイズを中学生と一緒にやってみた。加藤先生は地元中山小学校、中山中学校の卒業生。中学の校舎を懐かしそうに眺めていた。
校舎はそのまま、あまり変化は無かった様だ。しかし、昼休みにも拘わらず、校内はとても静か、校庭で遊ぶ様子も見られない。学校と言えば、おしゃべりをして笑い、元気に走り回り、先生に怒られる。これがコロナの影響なのか。寂しさを感じた。
加藤先生は野球部出身、今年の1年生野球部員は3名。今、WBC真っ最中、なのにこれも寂しい。もっと元気を取り戻して欲しい。なんて感じながら、生徒さんとコグニサイズを行う。簡単な動作だが、なかなかできない。できないことを楽しむのがコグニサイズ。考えながら、手足を動かす。迷って笑う。みんなで一緒に笑う。そんな楽しさを味わってもらえたと思う。
コグニサイズは高齢者だけのものではないと加藤先生からの説明があった。学習前の脳トレにも効果がある。生徒とも、楽しいひとときを過ごせた。

高鹿真杉の介護よもやま話 「いむくじ天ぷら」 第248回(2023年2月掲載)

今はあまり作られていないというが、沖縄の料理で「いむくじ天ぷら」という料理があるそうだ。沖縄は長寿という。珍しい食べ物が沢山ある。なにか食事にもヒントがあるのではないか。
「いむくじ天ぷら」、珍しい名前だ。。サツマイモのデンプンつまり芋くずと紅芋で作る、揚げ物だ。もちもちとした食感が特徴。うむくじアンダギーとも呼ぶらしい。ケーキやお菓子がなかった時代には、丸くして揚げたいむくじボールを砂糖と一緒に煮ておやつとして食べたそうだ。
沖縄に野菜は抗酸化物質が多く含まれる。紅芋の紫色は抗酸化作用が高いポリフェノールの一種、アントシアニン系の色素。動脈硬化や視覚機能改善に効果がある。日差しが強く、紫外線から身を守るために野菜自体が抗酸化物質を増やしている。
これらは「島野菜」と呼ばれ、沖縄の気候、風土で育った豊富な栄養素を含み、沖縄の人々のエネルギー源だ長寿の秘訣としても注目したい。
島野菜の代表格、ゴーヤは家庭菜園でも人気だ。ゴーヤーのビタミンCは加熱しても分解されにくいため、チャンプルーはイチオシだ。苦みには食欲増進作用があるとさる。

高鹿真杉の介護よもやま話 「異常乾燥注意報」 247回(2023年1月掲載)

20日以上雨が降らず、乾燥した日が続いた。あちこちで火事が起こっているニュースが後を絶たない。乾燥することで生活に影響がでる。
乾燥は、体にもさまざまな影響を与える。脱水は冬にも多く起こっている。ひとの体の半分は水分だ。たったコップ1杯程度の水分が減っても、ボーッとしたり、気分が悪くなったりする。脱水というと夏のことと思っていないだろうか。汗をかくから水分が足りなくなる。寒い冬は汗が出ない。寒いから喉が渇かない。だから脱水なんてない。と思っていないだろうか。
乾燥している冬は、夏と同じに体の水分は蒸発している。肌の乾燥、カサカサは気になるはず。乾燥であちこちがかゆくなる。冬は夏と同じくらい、それ以上に水分を摂る必要がある。
肌の中から奪われる水分量が増えて、どんどんカサカサの肌になってくる。暖房で室内の空気も乾燥する。更に肌の水分は奪われていく。電気毛布やこたつも肌を乾燥させる。うっかりとこたつでうたた寝をすると、脱水症状を起こし、大変な事になるので注意して欲しい。
うっかり忘れてしまうのが頭皮の乾燥。シャンプーはしっかりと洗い流し、爪を立てない様に洗い方にも注意する。ローションもあるので上手く活用しよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「足をきたえよう!!」 第246回(2022年12月掲載)

冬になると、暖かい部屋にこもって、ゴロゴロとしていたい。ゆっくりとこたつに入って、テレビでも見て。運動が必要な事も十分わかっている。それに加え、これからの時期、年末年始にかけては、美味しいものもたくさんでてくる。つい、暴飲暴食してしまう。

筋肉のほとんどは下半身にある。腰から下の筋肉を鍛えることが重要。万歩計を持っている人も多いと思う。2~3日家の中でのんびりして外に出ると、急に足が動かないのに気付く。足の力が急になくなったのに愕然とする人も多いのではないか。

運動は大切であるが、毎日歩くことがもっと大切だ。自分の足で歩けることがどれだけうれしいことか。“あるける足“を維持する。ちょっとしたことで筋力が衰えないですむ。サロンド鹿鳴館では、毎日行っている、かんたんな運動を紹介しよう。

まず、ふらつかないようにつかまって行うように注意して欲しい。椅子や、手すり、壁など、しっかりしたものにつかまって行う。これで転んだら、元も子もない。

足上げを30回。つまり足踏みをする。姿勢を正し、前を向く。足は腰の高さまで上げるようにがんばる。股の付け根を意識、股の筋肉を使っていることが分かると最高だ。

そして、踵落とし。つかまって、踵をあげる。そして勢いよく“ストン“と落とす。膝は曲げない。つま先で立つ事で、ふくらはぎの筋力が鍛えられる。踵を落とした振動で、骨も強くなる。一石二鳥の効果を期待しよう。

春になったら外に出よう。その時に元気に歩けるように、ちょっとした運動を続けていこう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「効果的にワクチン接種」 第245回(2022年11月掲載)

コロナの感染者が増えているようだ。やっといつもの生活が戻ったと思ったが、油断はできない。ワクチン接種はかなり浸透してきているようだが、既に5回目を接種したという話も聞く。コロナのワクチンは定期的に接種するのだろうか?

この時期は、インフルエンザの流行が心配される。年末年始にかけて今年はどんな状況となるだろうか。コロナとの同時流行はならないといいと願う。インフルエンザは毎年10月頃からワクチン接種が行われている。いつもならまずインフルのワクチンといったものだ。

テレビでワクチン接種につてのコマーシャルを目にすることがある。少し以前は「肺炎球菌」ワクチン。そして最近は「帯状疱疹」ワクチン。多くの病気がワクチンで予防できるようになったのは、医学の進歩の成果だろう。

ワクチンのCMだが、帯状疱疹にかかったという話しも多いように思う。最初は赤く発疹が出る。あるいはビリビリ、チクチクしたような神経痛のような痛みがある。水疱瘡のウイルスが原因。日本人は9割がこのウイルスを持っていると言われている。疲れやストレス、加齢などで免疫力が低下すると、このウイルスが活発になり発症する。50歳から80歳までに3人に1人が発症すると言われている。夏の疲れや、コロナなどのストレスからだろうか?免疫が低下していると、まだまだ元気と思っていても、ある日突然帯状疱疹になるかもしれない。

多くのワクチンを一度に打つ訳ではないが、医師の指示の下、効果が出るように、タイミング良く接種したいものだ。

高鹿真杉の介護よもやま話 「歩いて健康維持」 第244回(2022年10月掲載)

やっとコロナも少し落ち着いた様子だ。約2年続いた自粛もそろそろ終わりにしたいものだ。外出もままならず、大丈夫かなと思っても心配で、やっぱりやめておこう。そんな日々が続いた。仕事の帰りに寄り道をしようと思っても、すっかり疲れてしまってやっぱり帰ろうと家路につく。すっかり、運動不足や体力の低下が気になりだしてきた。こんなことではいけない、まだ暫くは続きそうなコロナを乗り越えられない。

とはいってもいざやるぞ!と何をしたらいいか迷ってしまう。そんな時、気軽にできる事が歩く事。世間でもウォーキングが注目されている。高齢者も気軽にできる、有効な運動だ。

しかし、漫然と歩いているだけではあまり効果は無い。かといってあまり意気込むのも逆効果だ。せっかく歩くのだから効果的な「歩き」を意識しよう。

まずやることは、歩数や、目標を決めること。自分の体調に合わせて決めるといい。家事や、ゴミ出しなども歩数に加えるといい。

足腰に痛みがあり、なかなか歩くのが難しいという人は少しずつ歩く事を初めてみよう。杖を上手に利用するのもいい。痛いところを無理することは厳禁。

転ばぬ先の杖と言うが、歩く補助にはとても助かる。杖を上手に使うと無理なく歩く事ができる。最近は杖の種類が豊富になった。一般的にT字杖と言われる1本の杖。花柄や、キャラクター物等もあり、外出の時に、洋服や靴を選ぶように選んでもらいたい。

杖のメンテナンスもしっかりとしていこう。かたかたと音がするので確認すると、長さ調整用のネジが外れていたり、壊れていたりする。杖の先にはゴムが着いている。減っていないだろうか。靴の底と同じ様に杖の先も減ってくる。減ったゴムは滑りやすく、タイルの床や、雨の日等はとても危険だ。ひっくり返して見て欲しい。

愛コムネットでも、杖のゴム交換をしている。どの程度なのか分からなかったら聞いてみるのもいい。

歩く事はサルコペニアの予防にもとても有効。自分の足で100歳まで歩くために、少しずつでも歩く事に意識をしてみよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「毎日頑張っている目に注意!」 第243回(2022年9月掲載)

スマホやPCなど、毎日の仕事では欠かせない業務。瞬きをする回数が減ってくると乾燥してショボショボする。加齢と共に乾燥も進み、角膜を保護する涙も減ってくるらしい。

関節痛などに効果があるという「コンドロイチン」、これが目を守ってくれる成分だという。最近は目薬にも使用されている。スマホやPCの利用が増えたり、加齢によって涙が減って乾燥が進んだりすると角膜が保護できなくなる。乾燥が進むと炎症が起こってくる。眼精疲労も進み、頭痛や肩こりの原因にもなってくる。コンドロイチンは角膜保護作用を持っているそうだ。角膜のバリアや涙の膜が壊れて保護できない時、コンドロイチンが根本原因をブロック、角膜のダメージを修復する。デジタル機器は日々進化している。携帯電話がスマホになり、毎日画面を見る回数も増加している。目の乾燥をによるダメージを抑え、角膜を保護し、外からの刺激から守り、目の乾きも防ぐ効果も発揮できる。

薬局に並ぶ沢山の目薬。その中から自分に合う目薬を探すのも大変、でもしっかりと比べてみることが大切。成分もいろいり、高価な物がいいというわけではない。自分の症状にあった成分を探してみよう。薬剤師と相談してみてほしい。また、年齢によっても変化する。乾燥や疲れ目が気になった頃から、だんだんかすんできたり、ショボショボしてきたりする。複数の目薬も使用できる。5分以上間をあけてから別の目薬をさすように注意して欲しい。

高鹿真杉の介護よもやま話 「足を緩めてリラックス」 第242回(2022年8月掲載)

帰宅して玄関で靴を脱ぐと、ホッとする。仕事用のパンプスは、履きやすいものを選んでいるが、やっぱり疲れる。訪問が重なり、歩く距離が多いといっそうキツいなと思う。靴を脱ぎ、靴下を脱ぐ。靴の中で足先が固まっていて、なかなかほぐれてこない。締め付けていたものがなくなったのに指先は、ぎゅっと詰め込まれて固まっている。しみじみと「酷使しているんだな~」と思う。浮腫みやすく、冷えやすいふくらはぎ。足先からふくらはぎの浮腫をとってみよう。

踵をつけてまっすぐ立つ。O脚で膝が付かない場合はなるべく内側に引き寄せる。力を入れるだけでぽかぽかしてくる。両方の踵をつけて背伸びをするように上げる。ゆっくりと下げる。もう一度しっかりと踵をあげる。10回程度やってみる。そのあと、床に座り足裏マッサージ。足の裏全体を軽くたたく。くっついた指の間を1本ずつ離す。指を前後に回す。そして手をパーにして、それぞれの足の指の間に手の指をいれる。手をグーにして握る。固まった足は、心地よい痛みがある。なかにはかなり痛い人もいるかもしれない。

帰宅後は、簡単にできるちょっとしたお手入れをして、1日頑張った足を労ってみよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「ヘアケアもお顔とおなじように」 第241回(2022年7月掲載)

7月になってから、うっとうしい毎日が続く。湿気が多く、梅雨がまた戻って来た。こんな時期は体も何となくだるく感じる。髪型もしっくりいかなくて、さらに気分がよくない。

パサついたり、うねったり、ボリュームがダウンして、なにかと悩みが多い。朝頑張ってセットしても、あいにくの雨、すっかりうねり髪。

「髪は女の命」なんていう。髪をカットすると、「何かあったの?」失恋したり、何か失敗したり。そんな時に髪型を変えたりする。

髪も年齢とともに変わっていく。お肌はしっかりとケアをしているのに、髪のケアまでは気にしていない。毎日のケアを見直してみよう。

頭皮のケアも毎日のルーティンに入れよう。爪を立てず、手を熊手のようにして指で優しくマッサージ。頭皮を柔らかくしてからシャンプーする。シャンプーは手で泡立ててから頭皮にのせる。直接シャンプーを乗せて泡立てると頭皮をゴシゴシこすってしまう。泡立てたシャンプーを頭皮にのせる。この時も頭皮を刺激しないのが大切。

自然乾燥はNG。やっぱり頭皮に注目。頭皮が生乾きだと臭いの原因になる。タオルドライして早目にドライヤーを掛ける。パサつく髪にはオイルを馴染ませて。

パサつきやうねりを髪の毛の痛みのせいにしがち。でも頭皮環境を整えることでかなり改善する。また、頭皮も日焼けをする。外出するときは紫外線対策もしっかりとして出かけよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「フレイル予防は若いうちから」 第240回(2022年6月掲載)

「フレイル」という言葉を知っているだろうか。今、国を挙げての取組が行われている重要な問題。すぐに予防対策を考えてほしい。老年症候群といい、虚弱を意味する。厚労省によると、「年を取って身体や心の働き、社会的な繋がりが弱くなった状態」とされ、健康な状態と、要介護状態との中間とされる。

これは高齢者だけの問題だろうか。中高年が、「まだまだ年じゃない」と軽く考えるにはあまりに危険だ。フレイルを放置しておくとその先には養介護になる可能性が高くなっている。少しでも早く気付くこと、対策を考えることが大切になる。少しでも若い頃からフレイルの前段階のプレフレイルに気付き、生活習慣を考える事が重要だ。適切に対応すれば、健康を取り戻し、回復可能である。健康寿命を延ばすことに繋がる。

フレイルは一つだけではとどまらず、身体中で起こる。大きく運動機能と脳機能に分類される。運動機能は加齢により自然に筋力や筋肉量が減り、筋力フレイルが起こる。筋力低下により代謝が低下、エネルギー消費が減り、内分泌フレイルが発生。加齢に伴い免疫低下、様々な病気を引き起こし、重症化に繋がる。

脳機能は35歳以降、毎日10万個もの脳細胞が死滅する。残った脳細胞も萎縮し、機能低下を起こし「脳フレイル」が起こる。家に引きこもりがちになり、社会的フレイルを引き起こす。

「まだまだ」はいったん忘れて、自分の身体を考えてあげてみよう。少しでも早く対応する事で、これからの生活が活き活きと過ごせるようになる。

高鹿真杉の介護よもやま話 「医薬品販売の表示」 第239回(2022年5月掲載)

小さい頃は、けがをしたり、風邪を引いたりすると、薬屋さんへ行ってお店の人に相談して薬を選んでもらった。そんなに広いわけでもなく、カウンターやショーケースにいろんな薬があった。その中からお店の人、薬剤師なのだろう、選んでもらった薬を買ってきた。

最近はドラッグストアの売り場の棚に、沢山の薬が並んでいる。その中からどうやって選べばいいか迷ってしまう。やっぱりドラッグストアでも薬剤師がいるはず。聞いてみるのもいいだろう。

パッケージを見ると、第1類医薬品、第2類、第3類などとかいてある。医薬品にはリスク区分毎に表示をするように決まっているという。自分で買うときにはよく確認して注意が必要だ。

第1類医薬品は副作用、相互作用などの項目で、安全性上特に注意を要するもの。第2類医薬品は副作用、相互作用などの項目で、安全性上注意を要するもの。指定第2医薬品は第2類医薬品の内、特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの。第3類医薬品、副作用などの項目で、第1類医薬品、及び第2類医薬品以外の一般医薬品。

薬はどんなものであっても注意を要するもののようだ。医師から処方を受けている時は更に注意が必要だ。

高鹿真杉の介護よもやま話 「ビタミンCのお話し」 第238回(2022年4月掲載)

桜の花はもう散ってしまったが、沢山の花がいっせいに開いたようだ。なしの花も満開である。急に温かく、むしろ暑い日が続く。いっせいに日差しが強くなってくる季節。気になるのが紫外線。お日さまはありがたいが、シミになるのが気にかかる。

そんな時にビタミンCが活躍する。と良く言われる。今はやりの美白効果、シミ対策などでこのビタミンCのお話しを良く聞く。はたしてビタミンCっていったいなんなの?と考えてみた。

様々な美肌効果。アンチエイジングには強い味方。過剰な皮脂分泌を抑えて酸化を防ぐ。お肌の引き締め、毛穴を目立たなくしてくれる。その上、ストレスと戦う力をサポート。免疫作用にも役立つ。以外と知っているようで知らないこともある。

緑黄色野菜やジャガイモ、イチゴ・レモンなどの果物を意識して食べるといい。ただし、身体の中にためることができない厄介者。余った分は捨てられる。駒前に取る事がおすすめ。でも普段の食事でしっかり取れるかというと実はなかなか取れていない。どうしても不足しがちだし、ストレスや紫外線、環境汚染の影響でせっかく摂ったビタミンCも消費が激しい。ストレスの多い今、摂っても大切な栄養素だ。サプリメントで補うのもいいだろう。

化粧品に背後されていつが、そのままの状態だと不安定で壊れやすい。化粧品会社で研究開発されている。ビタミンC誘導体を配合しているものがあった。ビタミンCを安定させ、角質層に浸透しやすくしたものだ。

優れた効果のあるビタミンC、いろいりと工夫しながら自分のために活用して見るといい。

高鹿真杉の介護よもやま話 「気が付かないうちに口呼吸」 第237回(2022年3月掲載)

マスクが手放せない毎日、無意識に「口呼吸」になっていないだろうか。口で呼吸をしていると、マスクをしていても風邪を引きやすくなる可能性がある。呼吸は基本的に鼻でする。口で呼吸をすると風邪やインフルエンザに罹りやすくなる。さらに口が乾燥することで虫歯や歯周病の原因になるプラークが増えてしまう。自分で気が付かないうちに口で呼吸していることが多い。唇が荒れる、喉がヒリヒリするなどの症状がある場合は口呼吸をしている可能性がある。

舌の位置を確認してみよう。口を閉じて舌が前歯の裏にある、あるいはどこにも当たっていないなら口呼吸に菜っているかもしれない。舌は上あごのくぼんだ部分に全体がピッタリ付いているのが正しい位置だそうだ。舌の筋肉が衰えて下がってしまうと口の周りの筋肉が下を支えられない。口を空いた状態になる。マスクで息苦しさを感じ、つい口で呼吸する。マスクとって顔のたるみに驚く。話す事が減っている今、そんな影響もあるのだろう。顔の筋肉も衰えている。

鼻は吸い込んだ空気を綺麗にするフィルターとしての機能がある。鼻毛や鼻の粘膜で花粉、ウイルスなどの異物をとっている。また、空気の加湿機能もある。冬の冷たい空気をそのまま肺に取り込まないようにしている。口呼吸は身体の冷えにも関係がありそうだ。スポーツをしている時や、階段を上がったり、小走りになって口で呼吸をしてしまう。一時的な口呼吸は問題ないとして、できるだけ呼吸は鼻でするように気を付けよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「高血圧はリスクがいっぱい」 第236回(2022年2月掲載)

冬になると血圧が高くなる。万病のもとと言われる高血圧。一度薬を飲み始めると一生飲まないと言われてきた。生活習慣を改善することで高血圧も改善する。
なぜ高血圧が「万病のもと」なのだろうか。高血圧には多くの病気のリスクがある。健常者と比べ高くなっている。脳梗塞、脳出血は3.3倍以上。腎不全で1.9倍以上、緑内障は10.5倍。心疾患では8倍にもなる。骨粗鬆症も1.16倍以上。血圧を維持する事が健康に過ごす事にはとても大切であることがわかる。
更年期以降の女性は特に注意が必要。女性ホルモンのエストロゲンは血管の収縮や老化を防いで血圧を下げる働きがある。女性にとって更年期は危険がいっぱいだ。急激に減少したエストロゲンで男性以上に高血圧のリスクが高まる。この時期に脳梗塞や、脳出血を起こす人が多く見られるのはそのためだ。
また、エストロゲンには血管のほか腎臓内の内皮細胞を丈夫にする働きもある。エストロゲンが低下することで腎機能が低下し、血液中の塩分濃度が増加、それを一定に保とうとして血液量が増え、更に血圧が上がる。ダブルでリスクが高くなる。
血管も細胞の一つ。新陳代謝で日々生まれ変わっている。日々の生活習慣などを改善することで「硬くなった血管」「狭くなった血管」をリセットできる。
運動、食生活などをもう一度よく見直して、血管にも注意をしていこう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「元気なときから介護予防」 第235回(2022年1月号掲載)

介護保険申請をしませんか?サロンド鹿鳴館に来る方に誘う。「まだまだ介護保険は使いたくない。」「もう少し頑張れるので必要ない」ほとんどの人がそう言う。確かに「介護」はまだ必要なさそうだ。しかし、いつ介護が必要になるか。できるだけそんな時期は遅い方が良い。そんなつもりで介護を考えてみよう。
未病、フレイルなどいろんな呼び方をするが、とにかく介護が必要になる時期をできるだけ先延ばしする。それが介護予防の考え方。
介護保険に予防の考え方ができたのが15年前。「要支援」という区分ができた。これがなかなか不可解で使いにくい。しかし、できるだけ上手く活用して、楽しく生活をしてみてはいかがだろうか。堅苦しい言葉に思えるが、自分の体をもう一度見直してみるいい機会にしてもらいたい。
認知症予防の脳トレ。コグニサイズなど今話題の脳トレプログラムがたくさんある。これは良く知っていると思う。他に大切なのは栄養と、お口の健康。ついおろそかにしてしまう。自分の事は後回し。でもしっかり食べる事。健康に直結する。
そして、忘れてならないのが「社会参加」。外に出て、たくさんの人と会うこと。コロナ禍で自治会や老人会の会合が中止、家に閉じこもった結果、体力がなくなったという人も多い。その結果、転倒、骨折で寝たきりになる。入院が必要になり、介護を受ける事になる。できるだけ外に出て、楽しみを見つけて欲しい。地域の人に集まって欲しいと集いの場が開かれる。感染症対策も皆で一緒に考えていきたい。たくさん笑って、動いて、免疫力を上げて楽しく過ごしていこう。

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