YOMOYAMA STORY介護よもやま話のご案内

高鹿真杉の介護よもやま話 「年の瀬」 第234回(2021年12月掲載)

あと少しで今年も終わる。年の瀬ということばがある。ずっと「年の背」と思っていた。年を越すから、背中を超える感じで、背中の「背」。私としてはこっちの方がしっくりする。

辞書で引くと、年末、歳末、年の暮れなど。つまり、1年の終わりを指す。

12月を師走という。先生も走ると言って、年末は慌ただしい事を表している。何をするでもないのにやることがたくさんある。いつもと同じに時が過ぎているのに何故12月だけはいつも慌ただしい。この慌ただしさから、川に水が流れている様子をあらわし、「年の瀬」と表現したという説もある。

今年はコロナに始まり、ほとんどをコロナの話題で過ごしたように思う。2020年に始まったコロナ禍。弊社の20周年記念イベントも見送り、今年こそはと期待したが叶わなかった。やっといくらか収束したようにみえたが、新種のオミクロン株が出現し、気の抜けない日々がまた続く。

1年間、なにができたのだろう。あっという間に過ぎてしまった。今年は特に何もしなかった。できなかった。「集まることができない」ということは、いろんな物を「失う」ことでもあるようだ。

新しい年は、みんなで楽しい事ができるようにと祈っている。

高鹿真杉の介護よもやま話 「手肌も若返り」 第233回(2021年11月掲載)

あと1ヶ月半、今年も暮れに近くなってきた。朝晩の冷え込みが強くなってきた。空気の乾燥もそろそろ気になってくる。コロナ感染症も一段落か。街が賑わいを取り戻している。今年一年、どれだけ手を洗っただろう。おそらく今年と言わず、去年から続いているはずだ。手洗いの後は、アルコール消毒。街のなか、どのお店や、施設に行っても入口にある物、アルコール消毒液やジェルボトル。さりげなく手を見ると、カサカサ、ボロボロになっている。手も顔のようにお手入れをしないといけない。
手を見せるのが恥ずかしいと思う事はないだろうか。手も老化する。毎日使っている手は、日常生活でとても酷使されている。実は手は皮脂膜が少なく、表面を脂でコーティングする力が弱い。乾燥しやすく、荒れやすい。
体の中で最も早く老化が始まるという手。心臓から遠く、血液が届きにくい。つまり、栄養や酸素も届きにくい。また、老廃物の回収も遅れる。角質が溜まりやすく、くすみやしわ、乾燥が起こる。
年だからと諦めず、お手入れをして欲しい。
手を洗った後は、こまめにハンドクリームを塗り、同時にマッサージをする。指先だけでなく、手の甲もしっかりと動かし、マッサージすることが大切。手の血流を促す。食事でアマニ油や、エゴマ油などの良質な油を摂る事もおすすめ。
手肌に透明感が戻って来る。乾燥した冬もちょっとした気遣いで乗り切っていきたい。

高鹿真杉の介護よもやま話 「おいしいごはんがたべたい!!」 第232回(2021年10月掲載)

日本人はやっぱりお米、おいしいご飯がいい。手軽に食べられるパンもいいが、やっぱりお米、日本人の体にはこちらのしっくりくる。
田んぼには刈り取られた稲が干されていた。コロナで慌ただしく過ぎた夏、もう秋なんだな、と思わず驚いた。もうすぐ市場には新米が出るころ。なんとなく楽しみになる。
ひとむかし前は「お米といえば魚沼産コシヒカリ」。もっちりとした粘りっけのある食感が大人気だった。最近は沢山の銘柄米が登場。あっさりとしたお米も意外と美味しいことに気付く。
お米を買うときには袋の表示に注目してみよう。そのお米の自己紹介が記載してある。これからよく見ることになる「新米」表示。収獲された年の秋から年末までに梱包されたもののみに表示。1月を過ぎれば、表示がない方が鮮度が良い場合もあるのでチェック。「精米年月日」と一緒に確認するといい。最近は販売責任者にくわえ、生産者情報も記載してあることもある。どんな人が作ったかを知るのも楽しい。袋に空いた小窓から中のお米もチェック。透明感があるほうがよい。古くなると濁った白色になる。
毎日食べるには考えてしまう高価な銘柄米も最近は小袋で少量がかえる。お試しサイズが良い。新米シーズン、1~2キロの少量サイズでいろんなお米を試して見るのも楽しい。食欲の秋、九州から「新米前線」が北上する。

高鹿真杉の介護よもやま話 「骨のことをかんがえる」 第231回(2021年9月掲載)

運動不足が続くと骨が衰えてくる。骨が衰えると病気になりやすい。身体の中心で柱のように身体を支える骨。硬い骨は重要な物をしまっておく金庫のような役割も果たしているそうだ。骨が衰えると免疫力にも影響がある。
新陳代謝を繰り返し常に新しく作り直されている。壊れる、作る、を繰り返す。歩くだけでも小さなヒビが入る。そして修復する。新しい物を作るために必要な事。
また、骨は筋肉にもかかわる。骨が衰えると筋肉も衰えやすくなる。運動不足など活力低下が続くと風邪から肺炎になりやすくなり、重度の病気にかかりやすくなる。
介護が必要になった原因でみると、認知症、脳研肝疾患に続き、転倒、骨折、関節疾患など骨や筋肉に関わる病気が4位から6位までとなる。筋力が低下する。つまづく、転倒しやすくなる。骨折しやすくなる。骨が弱ることで始まる負のスパイラルとなる。これを断ちきる方法の一つが運動。年齢とともに低下する骨密度も、骨の質も速度を緩めることはできる。
歩くだけでも骨には十分な負荷を掛けることができる。激しい運動でなくても大丈夫。1日8千歩を目指そう。1日家の中で過ごすのは骨によくない。
食事も大切。しっかりと栄養を摂って、骨を強くする。骨の健康を保つことは全身の健康にもつながる。踵落としも簡単にできる骨のための運動。今できることからでいいので実行してみよう。

高鹿真杉の介護よもやま話 「ペットボトル症候群」 第230回(2021年8月掲載)

言葉の通り、ペットボトルに入った清涼飲料水や炭酸水を過剰に摂取したために起こる病気のこと。熱中症対策で水分をこまめにとるようにどこでも言っている。まして、熱中症の初期症状は、コロナ感染症の症状と類似しているため、医療機関を困らせている。熱中症は7月~8月に多く発生する。昨年、熱中症の救急搬送は前の年の1.2倍。こまめに水分補給をすること。喉が渇く前に、積極的に水分を摂って欲しい。熱中症の対策は「暑いところを避ける」「こまめな水分補給」「暑さに負けない体力づくり」の3点に分けられる。
人間の体の大半は水でできている。生きて行くには絶対に必要な水。体内の水分量の5%を失うと頭痛等の症状が、10%を失うと筋肉のけいれんや循環不全などの症状が起こり、20%を失うと死に至ることもある。水分がなくなることが、どれほど危険かがわかる。外出時や運動の際はもちろん、起床時、入浴後にコップ1杯の水分を心がけよう。
スポーツドリンクや経口補水液も汗をかいた時は手軽でよい。しかし、多量に摂取するといけない。ペットボトル症候群は、スポーツドリンクや甘いジュース、清涼飲料水、炭酸水など糖分を多く含む飲料を沢山飲んだことで起こる病気。正式名称は「ソフトドリンクケトーシス」。症状は喉の渇き、尿量が多くなる、体重減少、倦怠感、イライラ感と言った兆候。目立った自覚症状がないのに、突然意識がなくなる事がある。
甘い清涼飲料水は500mlで約30~50g、スポーツドリンクで20~30g以上コーラは50g以上とも言われている。

高鹿真杉の介護よもやま話 「見る力を守る」 第229回(2021年7月掲載)

急いで外に出ると、太陽の光がとてもまぶしくて思わず目を覆う。5年位前からなんとなく見えづらくなった。もやっとした様子が続くので眼科を受診した。白内障だった。高齢者の多くが白内障手術を受けている。とっても良く見える、期待したほどでなかった。と感想はまちまち。それぞれの目の状態もあるし、個人差もある。また、年齢も大きく関わっているらしい。
目のレンズが曇ってしまうのが白内障。目の老化が原因だ。そう、「目」も老化する。大抵は40歳ころから自覚しはじめる。45歳くらいで老眼鏡のお世話になる。パソコンやスマホが欠かせない現代では、さらに目を酷使することになり、眼精疲労に悩むことが多くなる。疲れについてアンケートをみると、ほとんど全ての人が目の疲れを感じている。
見たり、読んだり書いたりと目の大切な機能が集中しているのが黄斑部で、老化にはブルーライトによる視細胞の酸化が大きく関わっている。太陽光にも含まれるが、スマホの画面からも確認出来る。
クッキリとした視力を保つために必要なルテイン、ゼキサンチン。見る力を守る色素で天然のサングラスと言われている。網膜に多く存在する。ルテインはほうれんそう、ブロッコリー、とうもろこし、そばにも多く含まれる。またゼアキサンチンはレバー、卵黄、とうもろこし、ブロッコリー。目のために、食事にも注意が必要だ。
見る力を維持するために、目薬も活用。真夏の太陽からも守ってあげよう。

愛コムネットの代表 髙鹿真杉が「タウンニュース」

代表の髙鹿真杉が、毎月「タウンニュース」で、
介護にまつわる日々の気づき、さまざまな話題を、
連載エッセイ『高鹿真杉の介護よもやま話』として執筆しています。ぜひご覧ください。

高鹿真杉の介護よもやま話 「ストレスはため込まない」

何となく調子が悪い。どこが痛いとか、熱があるとかじゃないんだけど。季節の変わり目には体調不良を訴える事が多い。木の芽時なんていう言葉もあるが、気温の変化が激しかったり、天候不順が続いたりすると体のバランスが崩れる。自律神経がうまく働かず、何となく調子が悪いという状態が起こる。

たいしたことないと思っていても、ちょっとした事がストレスになり、自律神経が乱れる。肩こりや偏頭痛など、些細な不調があってもそのままにしてしまう。病院に行くほどではないし、きっと直ぐに治るからと重要なサインを見逃してしまう。ストレスとはストレッサーといわれる外からの色々な刺激に対して心や体に負担がかかった状態。日常生活で私達は多くのストレスを受けている。通常はそのストレスから回復する力が備わっている。

しかし、過度のストレスや、多くのストレスが重なる事でその力が発揮できず心や体が病気になることがある。

仕事と家事、子育ての悩みなどが重なる。過労や睡眠不足が続くと体が不調を訴える。肩こり、頭痛、下痢や食欲不振などの体の不調。こころも疲れて、やる気が起きなかったり、億劫になったりする。不眠からお酒やギャンブルなどの依存症に繋がることもある。

自分の快復力をアップさせるには、まずしっかりと休む事。しっかりと睡眠を取り、心と体を休ませる。眠れない時は規則正し生活を心がけよう。バランスのいい食事を摂り、適度な運動やストレッチを行う。

笑うことも大切。笑うことは免疫を上げる効果もある。

高鹿真杉の介護よもやま話 「認知症かな・・・?」

最近なんか変なのよね。よく忘れるし、家族からは「何回も言わないでよ」と怒られる。こんなこと、ないでしょうか?自分が認知症かもしれないと思って心配するまえに、自分の食生活を見直してみましょう。

私は、相談を受けたとき、「水を1日にどのくらい飲むか」を聞く。ほとんどの場合、水が不足している。日常、特に高齢者は水を飲む習慣がない。子ども達が水筒を持って学校に行くという光景は、最近のことだ。私が子供の頃は、喉が渇いても、休み時間まで我慢しなさいと言われた。蛇口をあければどこでも水が出る。水が飲める。そして、いつでも何処でもペットボトルで水分補給をするというのは現在のこと。そんな環境にもよる。

体に水が足りないとまず、熱中症を心配するが、そこまで酷くない場合に、認知症のような症状がでる。物忘れが多くなったり、被害妄想がでたりする。見えないものがみえる、一人で誰かと話している。そんなことが起こってきたら要注意だ。

認知症と診断されて処方されるのは、脳の血流を良くするクスリだそうだ。クスリを飲んで血流を良くしたいと思っても、血液を流す水分が不足していたらどうだろう。それより、まず自分の力で血流は良くならないのか?もちろんできる。水分不足で、血液がドロドロになっていると想像すると、血流が良くなるはずもない。

脳に流すために水分を多く摂る。体の約半分は水分。「水は飲まないの!!」と昭和の女性は得意気に言う。いまはどれだけ水を飲むかを競って欲しい。必要な水分量は1㎞あたり30cc程度。つまり、体重50キロなら1,500cc。環境によって違いはあるが、水分は多く摂るように心かけたい。たくさん水を飲んでお肌もみずみずしく保ちたいものだ。

春ですよ~!!

やっと温かくなって、あちこちで花が咲き始めている。桜は一気に咲いてあっという間に散ってしまった。コロナ禍で戸惑っているうちに、今年は桜を見に行けなかった。これからの季節、外に出るにはうってつけの気候。せっかくのお天気なので、街にでかけよう。

と思うが、「膝が痛くて」「腰が重たくて」「直ぐ疲れてしまう」、外に出ない理由を並べている。筋力低下や、膝や股関節、体を支える脊柱の炎症や疾患など、外に出たいと言う気持ちを邪魔する体の状態がある。

約4割となる37.9%が筋力や骨格、廃用症候群が原因で、介護が必要となっている。高齢による衰弱13.3%、転倒や骨折12.1%、関節疾患10.2%、骨髄損傷2.3%。

骨格は人の体を形づくるもの。骨や関節など体の動きを担うところで、この疾患により、動きに伴う痛みが起こる。変形性膝関節症や、股関節症、また、圧迫骨折などがある。

動かすと痛い、痛いから動かない。動かないと筋力が低下する。筋力は動かないと直ぐに落ちてしまう。筋肉は自然のコルセットである。骨格の疾患を守ってくれる役割も持っている。筋力は歳をとってもついてくる。痛いからとじっとしていないで動かしてみよう。外に出て活動しよう。足を高く上げて、手を振って、体を動かして散歩をしよう。きっと体も気持ち良くなってくる。

太陽にあたることで骨も強くなる。筋力をつけ、骨も強くなってくる。楽しく歩く事がしっかりとした体を作ってくれる。散歩をするのもいいものだ。気持ち良く体を動かして、毎日を笑顔ですごしてみよう。きっと何か新しい事を見つけられることだろう。

10年が過ぎて

あれは突然のできごと。周りから異様な音が聞こえた。目の前の物が突然ゆがみだした。地震とは、地面が揺れるだけでなく、全てのものを揺るがすとてつもない力を持ったものだった。

当たり前の生活がなくなった。いつもの生活がなくなった。あれから10年が経った。早かったのか長かったのか、それぞれの思いを感じながら過ごしてきたのではないか。時間は誰もが同じ。確かにあれから10年が過ぎた。

地震から1ヶ月が過ぎた頃、私は東北にいた。避難所の小学校、2階の音楽室に、要介護状態と思われる高齢者が数人。家族と離れてそれぞれが思いを伝えてくれた。

津波が自宅をのみ込み、必死で逃げたという。あの後、自分の家がどうなったのか。長年住み慣れた土地はどんなふうになっているのか。今は彼らが見に行くすべはない。ひと晩、屋根の上で過ごした。冷たい雪が振っていた。でもこうしてここで暖かくさせてもらっていることに感謝していると話す。音楽室には、あたたかいストーブが焚かれていた。これは懐かしいストーブ、薪とコークスで温めるストーブ。4月下旬、まだまだ東北は寒かった。

住み慣れた土地で、いつまでも過ごしたい。そんな思いを叶えたい。生きて行くには様々な事がおこる。でも、安心できるところ、安心できる見慣れた顔。当たり前の日常を過ごしてきた毎日がいつまでも続くようにと願う。当たり前の日常が本当の幸せだと思う。そんな思いで生まれたのが「サロンド鹿鳴館」。100歳まで自分の足で歩こう。この場所で過ごせるために、みんなと一緒にこれからも頑張って行きたいと、改めて感じた10年目だった。

新しい生活様式

新型コロナウイルスが日本で確認したのがちょうど1年前、1月15日だった。2020年はいろんな事を我慢して、感染拡大を防止してきた。自分が感染しないように、周りに拡めないように、多くの人が頑張ってきた。それでもなかなか終わらない。

いままでの生活を続けることは難しい世の中になった。外出はできるだけ止めておく。多くの人との会話、食事を避けるように。マスクを必ず着ける。認知症の予防のための行動がまず困難になった。そんな中、厚労省からは、多くの人と交流するように、会話をするようにとの連絡が入った。どういうことだろうと読み進めると、「リモートなどを利用して」とあった。

在宅勤務、テレワークなど仕事の形態も変わっている。施設入所の家族の面会方法もリモートを利用して行っているところも多い。昔からいうと、「テレビ電話」である。ITが進化し、スマホやタブレットを手軽に利用できる、こんなことも普通にできる時代になった。満員電車で、何時間もかけて通勤した。少し前の生活様式が変わってきている。

といって、高齢者に「リモート」がどのくらい利用できるか。携帯を使っている人も多くなった。かんたんスマホを利用する人も増えてきた。サロンド鹿鳴館ではリモートを利用して多くの人とのコミュニケーションを取ろうと講習会を始めた。先ずは、タブレットになれること。触るのも初めて、手に持って、「ipad」と名前を覚えた。ボランティアさんに手伝ってもらって画面を見て会話ができた。少しずつでも興味を持ってもらい、楽しんで使えるようになってもらいたいと思う。

トイレに行ったり来たり・・・

空気が冷たくなって、すっかり外は冬になった。寒くなるとトイレに行ったり来たり。やっぱり冷えるとトイレが近くなるのだろうか。最近頻尿や尿漏れなどの悩みの相談がある。

一般的に正常な排尿は200~400㎖、だいたいコップ1~2杯分くらい。排尿時間は20~30秒。回数は5~7回程度という。これに比較して、かなり違いがあるという場合は注意して欲しい。

尿をためるタンク、膀胱は年齢とともに衰えてくる。膀胱は筋肉でできている。元気な膀胱は尿をためると水風船のように大きく膨らむ。たっぷりとため込むことができる。年をとると、筋力が落ちてくる。足腰と一緒である。筋肉が硬くなり伸縮性が失われて容量が減ってくる。出口の締める力も落ちてくる。そうすると何回もトイレに行ったり、笑ったりくしゃみをしたりで尿モレが起こってくる。

排尿トラブルは、なかなか人に相談しにくい。解決法を探している人も多い。気になると、外出もできなくなる。思いっきり笑ったときに漏れるのも心配である。

最近は使い易いオムツやパッドも種類が豊富になったが、生活習慣を見直すことで改善できる。どうしても水分を控えてしまう人がいる。これは絶対にやめよう。適度な水分摂取をしないと腎機能が低下することもある。日中はたっぷりと水分を摂るように気をつけよう。適度な運動も大切。お酒は適量。アルコールは利尿作用がある。また、飲み過ぎると尿閉といい、尿が全く出なくなる症状を引き起こす。腎機能にも負担増。野菜を多くとり、我慢しすぎないのも大切。

健康的な生活習慣に注意して、排尿トラブルを改善、スッキリとした毎日を送りましょう。

脳トレは、目にも効果的

最近目が悪くなった。ボタンを付けようとしたところ、針に糸が通らない。側にいた娘に助けを求める。小さい頃お婆ちゃんの糸を通してあげたななんて記憶がよみがえる。

年と共に目の機能も落ちてくる。目は、物を見るという役割を持つ。体の仕組みはいつみてもおもしろいものだ。目という器官が物を捉えて、神経が脳に伝える。脳が判断し、何を見ているか、どんな色か、形か、安全な物か、危険なのかなんてことを判断している。

そう考えると、「物を見る」と言う事は、目だけの問題ではないのではないか。目だけが悪いわけではないようだ。脳の働きも大きく関わっている。目で見た物を正確に脳に伝え、認識する。その働きを維持するのが大切に思える。

介護予防は認知症予防と、筋トレと並行して脳トレを勧めている。筋力は必要だが、筋肉を動かすのは頭だと、いつも伝えている。認知症の進行と筋力低下との関わりは重要だ。目にも同じ事が言えるのではないか。

年をとると、見えづらいからとか、目がつかれるからと、見る事をちょっとサボっているかも知れない。ちょっとだけ頑張って、目も使うようにしてみると、世の中が広がるかもしれない。

音読のすすめ

小学校の国語の授業でよく行われている音読。「音読」にはたくさんのいいことがある。子どもにとって読解力や集中力を高める効果があるといわれている。いまさら音読なんて、と思う方もいるだろう。しかし、この音読はあらゆる年代にも大きな効果がある。とくに高齢者には認知症予防には欠かせない。

もちろん脳の活性化。読む、聞く、話す。そして、理解するという、多くの脳の機能を使っている。そして記憶力、読解力を向上させる。複数の知的活動を同時に行うことが脳内の血流改善につながり、活性化させる。

声を出すことで感情のコントロールができ、ストレス解消になる。コミュニケーション能力もアップするという。しっかりと口をあける。滑舌の訓練である。口の周り、舌やのども筋肉である。体の筋トレと同じく、口の周りも筋トレが必要だ。咀嚼力は美味しく食べるために欠かせない。秋の味覚を存分にいただくために、嚥下機能も大切である。誤嚥性肺炎を予防しよう。

一人暮らしや、ご夫婦の生活では、声を出す機会が減っている。会話も少なくなっている。なんでもいい。新聞でも、気に入った文章の一節でもいい。声に出して読む習慣をつけて、気持ちを活き活きと保っていきたい。

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